どこからが不眠症?

齋藤です。

現在、書店さんが「眠って生きろ」のポスターやパネルを飾ってくださっています。
ありがとうございます!

今日は、本書の中でも読者の方の関心が高いと予想している、
「不眠」について、本書の中から少し書きます。

熱帯夜がつづく今年は、「暑くてますます眠れない…」、
「自分は不眠症かも……」と不安に思っている人もいると思います。

布団に入っても、1時間、2時間…とたっても眠れない、
朝の郵便配達やさんの音を聞く頃、ようやく寝付けた……
など、「眠れない」つらさを訴えられる方は多いと著者である塩見先生もおっしゃていました。

ところが!
そんな「眠れないんです…」という方すべてが、
「不眠症」とはかぎらないんです。

え!! 
と思った「眠れない」自覚症状のある方、
いま眠いですか!?

もし、
「いや、いまはまったく眠くないんです」
という方は、不眠症ではなく、意外にも、
質のいい睡眠をとっていう場合もあるんです。

まず、不眠症には現時点での定義があります。

「夜間に睡眠にトラブルをかかえていて、それが原因で日中の調子が悪い」

です。つまり、ポイントとしては、

夜に眠れない ということよりも、
日中に影響が出てくるかどうか ということ。

熟睡していなくても、睡眠の時間が少なくても、日中問題なく活動ができている場合は、
定義によれば、不眠症にはあてはまりません。

ということは、
「自分は眠れている」と思っていても、
日中、とにかく眠い…、
気がついたらうとうとしている…
という人のほうが、睡眠の質に問題があるかもしれません。

夜に眠れているか、いないか
だけを考えるのではなく、
日中の状態も含めて、自分の睡眠についていちど考えることが大切のようですね。

……とはいえ、
「夜眠れないけど、日中問題なく活動できている」
からといって、安心するのもすこし早い。
(うーーむ!睡眠って学ぶこと多し!)

睡眠不足は生活習慣病や肥満への原因になることも多いからです。

「眠れない」から「不眠症」
「寝つきがいいから問題ない」
「自分は熟睡できている」
など、ついつい自己判断しがちな自分の睡眠状態ですが、
眠りは本当に人それぞれのタイプを持っています。

眠いのは、睡眠不足だから、
と思っていたら過眠症だったという人もいます。

最近、どうも食べすぎ……食欲がすごい…
と思っていたら、睡眠不足が原因の過食だった
ということもある。

睡眠は、夜だけの問題で完結するものではなく、
日々過ごしている時間すべてにつながっているものです。

健康のためにと、どんなに食事・運動に気をつけても、
睡眠がとれていなかったら、体はぐったりしてしまいますよね。

お肌のためにと、高いサプリメントをとりつづけ、美容液をつけても
睡眠不足だと、つぎの日くまが出来てたりしますよね。

鳥越俊太郎さんは、
質のいい睡眠がとれれば、がんともまだたたかえる
とおっしゃっていました。
眠りが、日々の活力源なんだと。

それは、もちろんわたしたちも同じだと思います。

ふーーーーーー 
長くなりましたが、
こんな「どこからが不眠症?」をはじめ
「昼寝の力」「うつの背後に睡眠障害あり」「睡眠の専門医がいない!」
などなど40項目以上の睡眠のお話しが書かれています。

電子書籍化も決定し、近々発売です。
そちらはまた改めてこちらにアップします!

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