先日、『鉄道伝説』(BSフジ)の取材を受けました。
テーマは「満鉄特急あじあ号の牽引機パシナ」です。
11月23㈰、午前10時~10時半、放送予定です。
もう20年以上前に「満鉄特急〝あじあ〟を走らせた男たち」という雑誌連載をしました(小学館『ラピタ』誌)。戦争の時代に、大陸でパシナ運行にかかわった方々がまだ数多くご存命で、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
中国取材にも2度ほど行き、2001年夏の取材では、瀋陽近くの蘇家屯機関区で朽ち果てたパシナ(下写真)にも出会いました。

(後ろ姿の方は写真家の杉崎行恭さん。撮影:髙橋団吉)
『ラピタ』での連載終了後に、小学館はじめ数社から単行本出版を打診されましたが、ご遠慮させていただきました。同じ満鉄モノの『十河信二物語』(同じく小学館『ラピタ』誌連載)を仕上げることを優先させなければならないと考えていたからです。取材にご協力いただいた数多くの方々にも申し訳なく……。
しかし、十河信二物語の第一部(~満鉄理事就任まで)、第二部(~終戦まで)に大苦戦。資料は膨大、中国側からの次々に関係書籍が刊行され、文献の山脈に埋もれたまま、あれよあれよという間に歳月が過ぎ去り……。
筆者も古稀まじか……もはや、残り時間はわずか!
小生も、取材にご協力いただいた数えきれないほどの方々の後を追って、三途の川を渡らねばなりまっせん。
とにかく、中途半端でもいいから本に残そうと覚悟を決めた頃に、2つの波が寄せてきました。
ひとつは、愛媛県・西条市・新居浜市の進める「十河信二とキク、NHK朝の連ドラ実現運動」です。
もうひとつは、『〝あじあ〟を走らせた男たち』出版をご提案いただいたことです。四半世紀前の連載でも、まだ、力を持っています、と。もはや戦争の時代目前か……という現今の世相も大きく影響しているように愚考します。
連載当時は、もはや一時代前の、過去の物語と筆者も考えて書いていました。しかし、あらためて読み直してみると、そうではない。もはや過ぎ去った昔の物語……では、まったくない。まさしく、現代を生きる私たちの物語そのままのように、思えてきます。
ふたたび、資料と取材データの山に埋もれ、あっぷあっぷ……しながら、早や2年。小生も古稀入りしました。
もはや、一刻の猶予もないので、未完成を覚悟して、出版することに決めました(表紙と本文冒頭をご紹介します)。





来年は、鉄道歴史関係の書籍(下記❶〜❹)が続々出版予定です。
写真・資料類などのWEB連載も現在構想中です。
❶『鴨宮物語』(イカロス出版、2026年初旬刊行予定)
※2025年1月号に雑誌連載終了(全26回)したものに加筆。
❷『十河信二物語 第一部』(未知谷、2026年1月刊行予定)
※2025年2月にNOTE連載終了したものに加筆訂正。
❸『〝あじあ〟を走らせた男たち』(河出書房新社*)
※2005年に雑誌連載終了。大幅加筆中です。2026年5月刊行目標。
❹『十河信二物語 第二部』(未知谷、2026年12月刊行目標)
※2026年2月よりNOTE連載開始予定
【髙橋団吉】